盆栽の心得はまったくありませんが、この大木を見上げたときには、ついつい「結構な枝振りで…」などとつぶやいてしまいました。
根元から太い幹がねじれて上がり、そのねじれた力が上方で一気に解放されて、枝が四方に気持ちよく伸びているようでした。
ねじれる、というのはあまりいい響きの言葉ではありません。大体の物はねじれない方がいいに決まっています。靴ひもや電気のコードやマフラーや人間関係はねじれない方がいいに決まっています。
が、ねじることで力が生まれます。ねじった次にその力を発揮できます。「ねじり」と「その力の解放」をテーマにデザインされたようなこの木の中で力が渦巻いているようで、なんだか面白くて目が離せませんでした。
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