2012-08-20

256 Posture

Photo: Erin Jonasson from The Sydney Morning Herald

アスリートやダンサーなど特殊なレベルの身体を持つ職業、また軍人や消防士など特殊な環境で働く職業の他にも、たとえばウェイターは日常の世界で「身のこなしが仕事の一部となる」職業であると感じます。お皿を運ぶ、飲み物を注ぐ、注文を取るといった手の仕草だけでなく、込み合ったお店の中を素早く動き、お客を案内し、椅子の背を引きながらも隣のテーブルで手が挙がる瞬間にも目を配り、水を注ぎ、忙しく立ち回りながらも客の視界を邪魔しないように控えめに動く、それらはやはり職業的に培われる身体能力であろうと思います。ある動きをすることで、あるいはしないことで、サービス精神と店のプライドとホスピタリティを身のこなしで表現することができるのです。

「身のこなし」が要求される職業とされない職業、一体どちらが多いのでしょう?見方によっては医師や看護師、動物の調教師やドライバー、パイロット、料理人、大工、ニュースキャスター、遺跡の発掘者、革職人なども前者でしょう。一方オフィスワーカーというのは驚くほど「身のこなし」が求められない身分です。もちろん、エネルギーと意識が身体より頭を使うことにより傾けられるのは当然ですが、頭とて身体の一部なのですから、しかも身体感覚をつかさどるのはまさに脳なのですから、ホワイトカラー職に従事する人々がもう少し身体感覚に注意を払い、たとえば日がなPCの前で身体を折り曲げて座っている中でどうやって体軸を保てるのか、また人と人との間の物理的な距離感を適切に保つにはどうしたらいいか、といったことにもう少し意識を向けられれば、頭の仕事にも必然的に良い効果があるのではないでしょうか?

No comments:

Post a Comment