2014-06-02

439 Frozen

ディズニー映画は(ピクサーも含めて)誰も追随できない高いレベルにあることを改めて実感しました。"Frozen"が大人も子供も巻き込んで世界的な大ヒットを記録しているのはなぜか、理屈よりもまず観てみるのが一番です。雪と氷の映像表現、舞台とキャラクター造形、もちろん歌と音楽と魅力的なキャスト、何れも秀逸としか言いようがありません。物語は少しひねりを加えてはいるものの基本的にシンプルで、ドラマもアクションも非常にテンポが良く、その簡潔さは舞台となる真っ白な冬の世界によく合っています。絵の美しさにはダイナミックさと繊細さが存在し、華やかで鋭利で硬質な雪の結晶や氷の輝きを見事に表現しています。雪国で育った人間しか体験したことのないような、雪の軽さと冷たさを、まるで映像からあのひんやりとした空気が吹き込んでくるような感覚を再現している技術と感性には驚くばかりです。絶賛するほかない映画が、こうして本当に時々出てくるのは嬉しいことです。

今回の傑作は、主題や話の展開は古典的なディズニーのテーマに沿っているものの、何か非常に新しい感覚を備えています。善と悪が単純に分けられ、善いものが邪悪なものを打ち破るという古典的明快さが必ずしも現代には合致しきれないということを、まるでこの映画の登場人物たち自身が意識しているかのようです。舞台は魔法にかけられたクラシックな王国だというのに、セリフはリアルで現代的なやりとりに満ちているのです。ディズニーの奥深さを垣間見られる映画です。

No comments:

Post a Comment