2010-08-23
77 Simon Boccanegra
If you want to reach a genuine joy and excitement of art, one way is definitely to see the opera. This summer I came to believe it when I saw "Der Rosenkavalier", "Simon Boccanegra" and "Hamlet". Especially "Simon" was a perfect masterpiece.
Opera gives you a real art. No.1 the incredible singing voice. No.2 absolutly beautiful music. No.3 dramatic (sometimes too dramatic) story and script. No.4 elaborate costumes and stage. No.5 great act to play the dramatic role. No.6 highly-studious opera singers. No.7 the set of all these things.
You can just relax and sit back to enjoy them.
After all it's the voice. The voice given to a very very few people as a gift. In Simon, Placido Domindo's title role is so striking and deeply emotional that it created in me an unforgettable image of tragic king of Genova.
After all it's the music. Verdi's is magical.
After all it's the singers. They're not the celebrity-actors and actresses but rather the ever-challenging student of the music and act.
Frankly I don't like too much supernatural tragedy in opera like killing everyone on the stage, sacrifice for the love or young lady going mad. But Simon is a realistic drama of policits, war, conspiracy and separation of a family.
Realistic, but full of passion. (I think the energy in just one stage of opera is far beyond richer than mine in one year or two.)
Just take a look at Domingo on marvelous stage like Rembrandt's picture.
http://www.youtube.com/watch?v=ofRoCSFzHBk
2010-08-18
76 Review on Review
「スウェーデンのグループの中では知名度はほどほど,とはいえこのクラウドベリージャムは音楽性の高さ,センスの良さは抜群で,フレッシュさとのびやかさがありながら同時に大人の鑑賞に耐える確かな力量を持っている。 」
大人の鑑賞という年齢に達していたかどうかはさておき。どこかで聞いたような文句を並べているのはさておき。本当にこう思っていたのだから仕方ない。
「2作目のアルバム『雰囲気づくり』は文句無しにおすすめ!ボサノバやジャズ,ギターポップにヒップホップまで,お洒落な音をほどよく取り入れ,しっかりしたボーカルとハーモニーが心地よい。ボーカルのジェニーの声は低めで,リラックスした澄んだ声で聴きやすい。どの曲もいかにも北欧らしいシンプルでキャッチーなメロディが楽しく,つくりこみすぎない印象が新鮮で,何度でも聴ける。すべて英語による歌詞は,日常的なフィーリングや思想や気持ちをすんなりと表現していて,さりげなく知的。」
実にふるっている。ここまで熱心に曲をすすめられたら聴いてみたくなる。音、声、楽曲、歌詞まで全てを誉めたい一心で、ずいぶんがんばって言葉を探してきたのが偉い。我ながら。
「タイトル通り,いい雰囲気のBGMとして楽しめるが,ただ単に「なごみ」だとか「癒し」だとかいうレベルではなく,ていねいに作られたセンスのよい音楽の幸福感がありのままに伝わってくる。」
「ていねいに作られたセンスのよい音楽の幸福感」という意味不明なものが、「ありのままに伝わってくる」のはすごい。何が伝わってたのか。でも本当にこう言うしかないものがあったのだから。
結局今でも、この作品への評価はこの言葉と全く変わらないのです。
批評精神は絶好調だったようで、ジャック・タチの『ぼくの伯父さんの休暇』には
「ひと一倍大きな身体と長い手足を持て余すかのようなユロ氏。彼がいるだけで,とりあえず何か騒動が起こってしまう避暑地の日々。何を起こしても,何が起こっても,ユロ氏はどこまでも気ままにのんびりと,しかし楽しむことには好奇心旺盛。迷惑顔の回りの人だって,それなりにマイペースな海辺のひととき。それが,可笑しいのです。
監督(&主演)のジャック・タチは,せりふよりも集団のパフォーマンスと,妙にのどかなどたばたギャグで微妙な笑いを生み出します。その笑いはひっきりなしで休む間もないけれど,押し付けがましくはない淡々とした笑い。ジャック・タチの映画が唯一無二の個性をもつことを,納得できます。 」
UKロックのblur "Think Tank"には「大人っぽく,一段とヨーロッパ的に,しかも中近東の音色を入れつつ,ときにすごくいいメロディを聴かせてくれます。自在に変化する才覚と,抜群のセンスの良さ,というblur音楽の魅力をまた実感。 」
マイク・ロイコのコラムには
「読み出したら最後まで止まらないこのコラムの魅力は,アメリカ社会に対する厳しい批判精神を核としていながら,それをきわめて上質の,威勢のよいユーモアによって愉快に描き出すことにある。まるで江戸ッ子の啖呵を思わせるような冴えた面白さは,時代を経てもまったく変わらない。」
Harry Potterの一作目には
「ひとつひとつのセリフ,情景描写,心理描写,笑いとホラーが混在するセンスにわくわくしてしまい,辞書を引くのも面倒なほどです(少しくらい分からない単語があっても気にせずに読めます。というより続きが気になって仕方がないので,辞書で中断するのが惜しいくらいなのです)。 」
コルビュジエ建築本には
「各建築家の講演を記録したものなので,すべて話し言葉で書かれている。そのため,内容が難しい部分でも比較的読みやすく,論点についてじっくり考えることができる。 コルビュジエに対する建築論のアプローチは,今なお多様であることがもっとも強く印象に残る。」
これらは批評でもなんでもなく、ただ好きなものを真剣に書いただけなのです。だから稚拙きわまりなく偉そうなこれらの文章は、音楽や映画や本の記録ではなく、自分の感覚の記録だから面白いのです。(ついでながら、北欧ポップスもユロ氏もコルビュジエも、今でも大好きです)
2010-08-14
75 Henry, the black-nosed cleaner
I spent hard days in 2008 summer, caused by job circumstances, by subprime mortgage crisis ruling the financial industry.
I was too sad to enjoy shooting photo for a month or two. Then I met "Henry" in my old college when I was taking a walk around. He sat in a newly built, glass curtain wall office.
"Hey, isn't it too lovely for a college apparatus?" I thought, and I took this photo.
I remember the moment this lovely thing spurred me on to my camera. Shooting to me is like an instinct. When I really get interested or attratced to something, it will be a good photo (if I keep concentrating). When the object itself is less interesting, I naturally search for an angle, lightning or form which could turn it interesting. Taking photo is an attitude.
So I was happy that Henry could bring back a positive attitude to me. After I shoot this, things were getting brighter.
I wish I can always find "Henry" when I get sad and forget the attitude.
note: "Henry" is an UK made high-grade vacuum cleaner.
2010-08-09
74 "Perception"
ほとんどCG?
そんな写真を眺めているうち、くだらないSF映画のプロットを思いつきました。
ある日世界が突然に色彩を変えてしまう。というより実は人間の色彩認識が変わってしまうのだが、赤は緑に、緑はオレンジに、青は黄色に、水色が紫に、黄色は黒に、白は金色に、橙色は緑色に、突然すべての色が変わってみえてしまう。人間、大パニック。(注:ここで変わってしまうのは全人類なのか一部の人間なのか、たったひとりなのか、それによって映画の展開はずいぶん変わります。全人類だと妙に壮大な話になって、確実に宇宙人が出てきます。一部の人間たちだと、対立したりバラバラになったり助け合ったりしつつ、タイムトラベルまたは超能力ものに落ち着きます。たった一人の場合は、もう間違いなく陰謀もので、大統領とか、相棒になる犬とかが出てきて、最後はダイ・ハード。)
海は砂漠のように見え、朝か夜かもわからず、虹はどういうわけかモノクロ。そんな世界に変わってしまったら一歩踏み出しただけで酔っちゃいそうですが、そこは映画なので、なぜかだんだん適応してきてしまう人間。「でもやっぱりコーヒーの色をしたコーヒーを飲みたい!」(注:ビールでもウィスキーでもいいんですが)とがんばる人がいて、ようやく不思議の国から抜け出すと、今度は色彩の全くない世界に。それはいったいどんな映像になるのか考えてみましたが、どうも色を塗る前の塗り絵みたいな世界になるのではと思います。
これはこれでいただけないぞ、と思ったところ、起承転結の転はすぐにやってきて、今度は”ミダス王の色彩版”、つまり触れるものすべてが好きな色に変わりだす。最初は面白かったけれど、そのうち正しい色ってそもそもなんだったろう?と哲学的な疑問に迫られる。
一体この映画、どうオチをつけるつもりなのかと観客が呆れてこないうちに、万事都合よく元の世界へのつながりを発見。たとえば、もともと色彩のない透明な水とか、そういうものを手掛かりに。無事に戻れただけで別にいいのに、自分の不思議な体験を作品にして発表して大成功しちゃうとか、そのおかげで以前別れた恋人が戻ってきたとか、そんなエンディングも適当に加えてTHE END。
真面目に、知的に、夢の世界を描いた「Inception」を観たためか、ちょっと影響されてしまったようです(でも、考え付いたのはこんなくだらないSFですが)。
2010-08-04
73 Question Mark
Question is severe. But Question Mark is funny. Being in a hard days, I never get tired of finding humors.