ここ数日、珍しく熱を出して寝込んでいました。耐えがたいほどの発熱ではなく、かといって起きて動ける状態でもなく、じっと熱を出して休んでいました。最近は熱を出すことは身体に悪いことではないという考え方があります。身体に本来備わる自己防衛機能、すなわり免疫力が正常に発揮されている状態だとされています。元は東洋医学的な発想のようですが、現代では洋の東西を問わず”Detoxification”と見られているようです。
身体の免疫系が体温を上げ、侵入した外敵と戦い、異物を除去するという離れ業を成し遂げている間、その身体の持ち主はおとなしく水を飲んで寝ているしかないというのも、何とも滑稽です。免疫系の精巧でダイナミックな働きぶりと比べて、自分が自分の意志で行えることの不器用さときたら、同じ身体とは思えないほどです。
もし人間が、身体を守っている免疫系という高性能な司令塔と直接会話ができ、その意図を知り、その指示に従うことができたとしたら話はどんなに楽でしょうか。ヨガのトレーニングや呼吸で言う「身体との対話」とは、おそらくそれに近づくことを指しているのでしょう。
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