好天の日曜日、住みかの床にワックスをかけてみたら、強烈な匂いの中でしばらく一時停止(ワックスをかけたところに足を踏み込めないため、一歩も動けなくなる)となりました。
そんな時には考え事にはもってこいですが、「匂い」がいかに記憶を呼び覚ますかを思い出しました。今日思い出したのは、初めて滞在したロンドンのホテルの匂い。Earls Court近くのParagonというホテルで、ロビーやダイニングは普通なのに、客室フロアには独特のエキゾチックな、フローラルの香りが常に漂っていました。客室のアロマだったのか、誰かの香水だったのか、さっぱり分かりませんでした。その後、その匂いを追体験することは二度となかったのですが、もしもう一度同じ香りと出会ったなら、ロンドンの記憶を実に強烈に思い起こさせてくれるはずです。
当時ロンドンに行ったのは、UKロックが好きだったから。Paragonの窓から外の景色を見て「Blurの"Beetlebum"に出てくる街の光景とそっくり!」などと言ってこの写真を撮っていました。
今見ると、そうでもない…
http://www.youtube.com/watch?v=yci8GY9kUqg&feature=related
最も好きなUKバンドというわけではなかったのですが、The Verveの"Lucky Man"、広いガラス張りのカーテンウォールからテムズ河を見下ろす、天井の高い、明るい日光が降り注ぐモダンな部屋を見るたびに「これが理想の住まいだ」と確信していました。
今でもそれは、あまり変わらないのです。
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