2011-04-10

126 Officyclopedia

Henri Cartier-Bresson, McCann-Erickson Agency, Madison Avenue, New York, 1959

今、本業そっちのけで作りたいもの、Officyclopedia―会社版Wikipedia。
社内のプロジェクトやドキュメントマネジメントを効率的に変えましょうという「社内wiki」ではなくて「社内Wikipedia」

会社の中に存在するありとあらゆる人間と物事が、淡々と整然と解説されているウェブ百科事典。何でもいいのでWikipediaを見てみて下さい。ジミ・ヘンドリクスを調べたら、マイルス・デイヴィスにつながります。会社の中でもこんな風に、人、組織、出来事、歴史、記録、それに関係するものとキーワードをリンクさせた上でそれぞれを十分に調べられるツールが必要ではないでしょうか?

こんなに複雑な世界で、誰でも編集できて、世界中273の言語で使われていて、商業目的でもないWikipediaが成功しているのだから、Officyclopediaならもっと簡単です。社員向けなら3ヶ国語くらいで十分でしょう。

もちろん、「それは何ですか」「それは誰ですか」と質問するといつも隣のデスクの人が答えてくれるのなら、百科事典などなくてもいいのですが。そんな幸運が誰にも用意されていることはありません。

組織の中にはきっちり定義しがたいものがある、と反論があるかもしれません。でも一つの会社より世界の方がよっぽど不可解で定義しがたい事柄に満ちています。Wikipediaにも当然限界はありますが、こんな世界を概ねうまく切り取っているように見えます。

もしOfficyclopediaが実現したら。「あんなものは暇な人間のネットサーフィン」と言われるか、あるいは「きみは会議の前に見てこなかったのか、不勉強だな」となるか。その中間くらいに仕上がればちょうど良さそうです。

2 comments:

  1. いい。副業で作っちゃえ!

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  2. ありがとう!この発想、なかなか好評をいただいています。

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