2011-06-08

141 Above Cloud

雲の上はいつも晴れ。

別にどうというほどのことはない、ピンボケの夕日ですが、このときは思わず窓際の席の人に頼みこんで窓にカメラを向けさせてもらったほど、美しい景色でした。飛行機の外といえば空、雲、太陽しか見るものはない、どころか、いつもそれに見入ってしまうのです。

空と太陽は、地上で見ていてもまあ同じかもしれません。
でも雲は絶対に違います。

地上では絶対に見ることのできない至近距離の雲。上昇する機体が雲を抜けて晴れ渡る瞬間、夜空の雲の隙間から見える地上の街の光、気流で揺れながら厚い雲の壁をすり抜けて進む翼、眼下に極地の雪原のように広がる雲海。その向こうに、さえぎるものもない青空と太陽。

そして同じ時間、すぐ隣の航路で同じように幾多の機体が飛んでいる筈なのに、他の飛行機の影さえ見えず、動くものは自分の機体だけという不思議な光景(飛行機の”車間距離”はよほど遠いのでしょうか)。

こんな原始的で圧倒的な景色を思う存分楽しめるのに、なぜ人は飛行機の外にあまり興味がないのでしょう?

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