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フランス語についてはずいぶん色々と教わったものですが、「どうもありがとう」を表す「Merci Beaucoup」からまず唖然としたのを覚えています。
問題は"beaucoup"/boku/、つまり発音はboとkuの2音しかないのに8文字も書かなくてはならないのです。なんと非効率な、と驚きつつ、「eauはoとよむ」「末尾の子音は発音しない」などのルールを覚えていくと楽しくなり、読まない文字まで単語に入れてしまうなんて、フランス語は何だか余裕のある言語だと思うようになりました。これが、フェーズ1。
フェーズ2、「男性名詞と女性名詞」でつまずく。Soleil(太陽)が男性で、Lune(月)が女性。Cafe(コーヒー)もChampagne(シャンパン)も男性で、Eau(水)は女性。Dimanche(日曜)もSamedi(土曜)も、Mercredi(水曜)も男性なのに、Semain(週)は女性。名詞の意味だけでなく区分まで覚えなくてはならない、なんと面倒な、と頭を抱えたものですが、あまり気にせず男性ならle、女性ならlaをつけてひとまとまりの言葉で記憶すれば十分だったのです(今思えば)。
そしてフェーズ3、動詞の格変化。人称と時制(誰が、いつ)によって動詞が微妙に変わるというありがたくない試練。ひとつの動詞を覚えるのに、人称×時制のマトリックスを全部習得しなくてはならない、なんと敷居の高い、と腹立たしく思ったものですが、実は恐れるに足りず。単語の半分は「読まない子音字」だったりするので、文字でなく音で聴いてみれば格変化もそう無茶なものでもなく、音のグラデーションのような連続性でできているとわかるのです。
そうして、世界一美しいといわれる言語の「音」に慣れていくと、
突如フェーズ4。フランス語が英語と混ざり出します。英単語をフランス語読みしてみたり、「yes」と答えるべきところ「oui」と言ってしまったり、この名詞は男性だったか女性だったかなどと考えてしまったり、フランス語で表現できない部分をついつい英語で、というあいのこみたいな言葉を喋るようになったり。
言語はかばんを持つことに似ていて、2つも3つもかばんを持っていると、家の鍵をどこに入れたかふとわからなくなることがあります。ちょっとそんな感じです。
問題は"beaucoup"/boku/、つまり発音はboとkuの2音しかないのに8文字も書かなくてはならないのです。なんと非効率な、と驚きつつ、「eauはoとよむ」「末尾の子音は発音しない」などのルールを覚えていくと楽しくなり、読まない文字まで単語に入れてしまうなんて、フランス語は何だか余裕のある言語だと思うようになりました。これが、フェーズ1。
フェーズ2、「男性名詞と女性名詞」でつまずく。Soleil(太陽)が男性で、Lune(月)が女性。Cafe(コーヒー)もChampagne(シャンパン)も男性で、Eau(水)は女性。Dimanche(日曜)もSamedi(土曜)も、Mercredi(水曜)も男性なのに、Semain(週)は女性。名詞の意味だけでなく区分まで覚えなくてはならない、なんと面倒な、と頭を抱えたものですが、あまり気にせず男性ならle、女性ならlaをつけてひとまとまりの言葉で記憶すれば十分だったのです(今思えば)。
そしてフェーズ3、動詞の格変化。人称と時制(誰が、いつ)によって動詞が微妙に変わるというありがたくない試練。ひとつの動詞を覚えるのに、人称×時制のマトリックスを全部習得しなくてはならない、なんと敷居の高い、と腹立たしく思ったものですが、実は恐れるに足りず。単語の半分は「読まない子音字」だったりするので、文字でなく音で聴いてみれば格変化もそう無茶なものでもなく、音のグラデーションのような連続性でできているとわかるのです。
そうして、世界一美しいといわれる言語の「音」に慣れていくと、
突如フェーズ4。フランス語が英語と混ざり出します。英単語をフランス語読みしてみたり、「yes」と答えるべきところ「oui」と言ってしまったり、この名詞は男性だったか女性だったかなどと考えてしまったり、フランス語で表現できない部分をついつい英語で、というあいのこみたいな言葉を喋るようになったり。
言語はかばんを持つことに似ていて、2つも3つもかばんを持っていると、家の鍵をどこに入れたかふとわからなくなることがあります。ちょっとそんな感じです。
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