2011-09-13

168 Grass Roots

晩夏の休日に、広大な芝生で寝転んでいました。視界は緑、手の下には芝生、ラウンジのようにとぎれとぎれに人声が聞こえ、風が通る中、まったく予期しない感覚が突然現れました。嗅覚です。刈りたての芝生の草の匂いが、自分がいまどこにいるのかをいちばん強烈に実感させてくれました。

視覚、聴覚、触覚、そして味覚も、例外はあれどおおむねその感覚を意識して、言いかえればその感覚がオープンであるとわかっていて生活していると思うのですが、嗅覚はちょっと違うようです。匂いが鼻にとびこんできた瞬間に初めて嗅覚を使っていることに気づくとでもいうのでしょうか。

とりわけ草の匂い、土の匂い、雨の匂い、そういった予期しないかすかな匂いを嗅覚が捉えたときは、いつもと違う身体感覚が呼び覚まされる思いがします。

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