2012-04-22

226 Move


アインシュタインの言葉に「旅行は好きだが、着くのが嫌いだ」というものがあります。真意は不明ですが、移動している間が旅の真の楽しみだということでしょうか。旅の楽しさとはかけ離れた空間ですが、例えば通勤電車の移動時間にも一種の解放感があります。目的地に着くまでの時間は決められており、一度乗ってしまえばその時間は自分では左右できないものです。言いかえれば、誰にも動かすことのできない一定の時間を自分が自由に使えるというささやかな解放感です。自分がコントロールしない時間は、それを早める努力も不要ですし、その間は何にも追われないからです。かくして通勤電車の中には限られた自由時間を思い思いに過ごす、不思議な余裕が生まれます。

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