自動車のヘッドライトはなぜ動物の目のように見えるのでしょう?車体そのものは別に動物的でもなんでもないのに、左右のライトが灯るとどうしても顔に見えてしまいます。殊に最近のライトのデザインは目の虹彩を意識しているのではないかとすら思えてきます。
20世紀の初頭から自動車のライトは左右についているものですから、道を照らす目的としてこの「目」の形が最適なのでしょう(もっとも二輪車は「一つ目」ですが)。しかしなぜ3つでなく2つなのか、なぜ左右なのか、フロントバンパーに横一列にライトをつけてみたらどうなのか、と考え出すと疑問はつきません。
猛烈な速さで走る動物の4足走行を再現する技術がない代わりに、それを上回るスピードを出せる「車輪」を発明した人間。まさかライトを動物の目に似せて作っているわけもないのですが、時折、夜の道を走る自動車が生き物めいて見える感覚は面白いものです。
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