2013-01-14

307 Skyfall

かの有名な「007」には何の説明も要らず、中途半端な感想を並べても野暮に過ぎないのかもしれませんが、ともかく実に観る価値のある面白い映画でした。007が映画化され50周年の記念すべき年に、真に「威風堂々」たる作品となっています。この映画にはスタイルがあり、アクションがあり、クラシックなドラマと、ユーモアのセンスがあります。キャラクターはモダンであっても、背景は非常にクラシックで、「アンタッチャブル」や西部劇を思わせるクライマックスの舞台にシェイクスピア劇のような格調すら漂っています。なぜ英国のスパイ映画がこれほど人気があり、今も作り続けられるのか、"James Bond"という稀代のブランド力の真髄は何なのか。それは、時代が変わっても「真に英国的なるものを語り継ぐ」プライドが託されているからのようです。

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