2010-09-26

84 Scapula


これ、肩甲骨です。

人体骨格を描いてみたらこんなふうになるのではないでしょうか。頭蓋骨の下に背骨が伸び、鎖骨と肋骨と骨盤と、腕と足の骨。もっと単純に言えば、アタマと、タテ(背骨、手足)とヨコ(鎖骨と肋骨)。少なくとも私の認識はこんなものでした。見えない背中側の肩甲骨をすっかり忘れていたのです。

それならと、背中側を描いた人体骨格を眺めてみました。解剖学的知識のない目には驚くべきことに、アタマとタテヨコと骨盤以外に、何だか立派なものが背中についている、それが肩甲骨です。なんとなくアメフトの防具を思わせます。

トラやチーターの背中には動くたびに目立つ隆起がありますが、あれも肩甲骨。肩甲骨は湾曲し肋骨に沿って動く。それにより肩は前後上下に自在に動ける。ボクサーの腕は肩甲骨の動きで前に出る。肩甲骨は広範囲の筋肉と、骨盤とも密接に連携し上半身の要となる。

こうした知識もそれぞれ面白いものですが、何より、人体骨格の図のうしろ側に(忘れていた)肩甲骨を配してみたら、急に立体的な構造が目に見え分かるようになりました。それが何かって?自分の頭脳や発言がいまいちなときでも、自分の身体はつねに整った構造と機能を搭載した生体であることを、たまには覚えておいた方が良いように思うのです。

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