2013-07-08

339 Cafe

コーヒーが好きであれば、当然カフェには足繁く通い、立ち寄り、たびたび時間を過ごすことになります。また数多あるカフェの中で居心地の善し悪しやしつらえの個性の違いを見出すようになります。コーヒー好きに、なぜカフェが好きか?という理由は要らないわけです。

カフェと、いわゆるレストラン(カフェダイニングなる中間の形もありますが、それはそれとして)を比べて、居場所としてどちらが好きか、とは普通考えないのですが、ところがどうもおいしいコーヒーが飲めるからという以上に居心地のよい理由が、カフェにはあります。

要するにカフェというのは自由です。飲み物を飲んでもいいし、何か食べてもいいし、食べなくても良い。2,3分立ち寄ってもいいし、その気になれば3時間座っていても良い。にぎやかに議論しても良ければ、一人でじっと静かにしていても良い。

一方レストランは基本的に食事をするところで、目的もはっきりしていれば、利用する時間帯も大体決まっていて、また一たび入れば一定の時間を過ごすことになっています。レストランに自由がないというのではなく、レストランはそういう枠組みの中で客をもてなす器です。そこにはシェフなり、オーナーなりのスタイルがあります。ある意味でレストランでは客が主役というより、店が主張する存在感こそ主役のように感じることがあります。しかしカフェは主役にはなりません。場を提供するのみで、あとは客が自由気ままに主役として振る舞うことができる空間です。

たとえが難しいのですが、観劇なり、映画なり観ているとき、観客は主役ではなく芝居や音楽や映画が主役です。一方公園に人が集まってきて寝転がったり散歩したりしているとき、公園が何か主張するものではなく、めいめいの人たちがその場の主役です。レストランとカフェの違いは、どうもそういう感じがします。

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