夏の到来とともに最近は夕立が多くなりましたが、雷鳴とともにひとしきりさっと降る雨は実はあまり嫌いではありません。短時間しか降らないとわかっていて、たくさんの人が雨宿りをしながら空を見上げている状況もなかなか好いですし(そうでもなければどこへ出向いても手元の機械ばかり見下ろしている昨今です)、大規模かつ効果的な打ち水のごとく、確かに熱を奪いさって涼しくなります。何より好きなのは雨上がりです。雲が去った後に何事もなかったように現れる青空と陽光、暑さも埃も汚れも水の勢いで一掃された地面、足止めされていた人たちが嬉しそうに、安堵したように歩みだす活気に溢れた空気。
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