from FT, "Peter Martin Fellowship"
"The Financial Times is offering a three-month internship in the memory of Peter Martin, the FT’s former chief business columnist and deputy editor, who died in August 2002 at the early age of 54."
コラムニスト、Peter Martin氏を偲びロンドンで開催されるFTインターンシップの記事を目にしました。思わず、経済の学生でもないのに応募したくなりました。「アイディア、ウィットと人間性をもって紙面に貢献し」「独自の洞察がきらめきを見せるコラム」を書ける力とはどういうものなのか、とても興味を惹かれました。
しかしもちろん3ヶ月間仕事を放り出すわけにもいきません。金融でもメディアでもホワイトカラーにとって初夏はインターンの季節ですが、学生ばかりでなく職業を持つ人間にもこのような機会があればと願うばかりです。
参加者は「経済学のすぐれた基礎を身につけ、独自の思考を持ち、情報には不足していないがプロではない読者にも理解しやすい流暢な文章を書けること」が求められます。さらに経済またはビジネスに関する500 wordsの論説を提出すること、とありました。
自分がもし応募するとして(しませんが)何を書こうか?とまで考えました。
「経済学のすぐれた基礎」を学校で学んだことはありません。しかしひとたび仕事を始めると、何であれ自分の経験を通して世の中を見るようになります。経済を見るのが仕事ではなくても、日々刻々と、年々と、自分の仕事の環境や世界には変化が次々に訪れます。好調な数年、過熱さへの警鐘、終わりの兆し、危機、破綻の回避、そして再生。この数年間に世界経済で起きたことは自分のデスクの上、PCのモニター、電話の向こう側の相手との間にも小さな規模で同じことが起きていました。新聞のヘッドラインを見なくても同僚や友人との会話、コーヒーの価格の変化、新しい都市開発の光景、テクノロジーが急速に生活に入り込む様子を見れば、ビジネスの力学や景気のサイクルは気温の変化のように感じられます。10年に満たない自分の仕事経験からでも、世界がめまぐるしく、しかも大規模なダイナミクスで動いていることが感じられます。20年、30年働いている人にはさらに深い洞察があることでしょう。それが、経済のプロではなくても誰にでも起きていることなのです。自分の仕事人生が激しく変動しているのであれば、おそらく他の誰もが同じことを経験していて、それが世界中の人間に同じことが起きているのです。誰もが仕事以外の人生で様々なドラマを抱えているのに仕事にまでこれほど劇的な時間を過ごさねばならないとは、まったく現代は大変な時代です。
世界経済とは何かと問われれば、自分の経験から感じ取ったままこう答えます。
「巨大で精緻でよく出来たシステム。しかしまだ完璧な制御方法が見つからないもの」。もしくは「最高の材料と素材によって作られ始めたが、難解すぎる組み立て方をしてしまった結果、元に戻す方法が見つからないもの。しかしアイディア、ウィットと人間性をもって改善する試みが続けられるべきもの」。
To those who are interested in this internship program at FT;
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